わさび丼とは、炊きたてのご飯にかつお節をのせ、すりおろした本わさびと醤油をかけて食べるシンプルな丼です。
発祥の地と言われるのは静岡県・伊豆の河津。
東京・奥多摩では、わさびを育てている農家 TOKYO WASABI が営むフードトラック「わさび食堂」で、すりたての本わさびを使ったわさび丼を900円(税込)で提供しています。
出店は土日を中心に、JR青梅線・奥多摩駅前です。

わさび丼とは
ご飯、かつお節、本わさび、醤油。わさび丼にはそれだけしか入っていません。
引き算の料理だからこそ、ひとつひとつの素材の質がそのまま味になります。
いちばん違いが出るのは、やはりわさびです。
チューブのわさびは西洋わさび(ホースラディッシュ)を主原料にしたものが多く、ツンと鋭い辛さが特徴。
一方、本わさびをすりおろしたばかりのものは、香りがふわりと立ち上がり、辛さのあとに甘みが残ります。
「本わさびは辛いだけじゃない。すりたては甘い」——これは、わさびを育てている私たちが毎日いちばん実感していることです。
わさび丼は、その甘みをいちばん素直に味わえる食べ方だと思っています。
わさび丼はどこで生まれたのか
わさび丼の発祥の地と言われているのは、静岡県・伊豆の河津(河津七滝)です。
TVドラマ『孤独のグルメ』で紹介され全国に知られるようになったのも、河津の「かどや」さん。
奥多摩のお店ではありません。
ただ、私たちと河津にはご縁があります。
わさび食堂を営むHitoshiは、かつて河津でキャニオニングのガイドをしていた時期があり、河津には今も知り合いが多くいます。
わさび食堂のわさび丼も、かどやさんのわさび丼を参考にさせていただいたものです。
河津で生まれ、育てられてきたわさび丼という食べ方を、東京・奥多摩の水とわさびで受け継がせてもらっている。
私たちはそんなふうに思っています。
※かどやさんは現在休業されています。最新の情報は公式の発信をご確認ください。
わさび食堂のわさび丼、4つの素材
シンプルな料理だからこそ、すべての素材にこだわっています。
わさび|奥多摩で育てた本わさび
自分たちが奥多摩のわさび田で育てた本わさびを、ご注文をいただいてからその場ですりおろします。
すりおろした瞬間から香りは変わっていくので、「すりたて」であることが何よりのごちそうです。
こめ|長野県栄村・秋山郷のこしひかり
きっかけは、ヒトシが青梅の寿司屋で働いていたときのこと。
そこで食べたご飯があまりにおいしくて、「これはどこのお米ですか」と聞いたそうです。
返ってきた答えが、秋山郷のこしひかりでした。
以来、同じお米を青梅の山中米穀さんから仕入れています。
粒が大きく、甘みが強い。わさびの香りを受け止めてくれる、しっかりとしたご飯です。
かつおぶし|伊豆・田子の節を、削りたてで
使っているのは伊豆・田子の節。
エムズネットヤマキタさんのかつお節削り器をフードトラックに設置し、約0.01mmの薄さに削っています。
できるかぎりご提供の直前に、遅くともその日の朝に削ったものを使います。
ふわりと空気を含んだかつお節の香りは、削りたてにしか出せないものです。
ちなみに、この節も伊豆のもの。わさび丼発祥の地・河津と、同じ伊豆の海の恵みです。
そもそも、かつお節はどうやって作られているのか。その工程を丁寧に追った動画があります。
私たちが撮ったものではありませんが、作り手のこだわりがよく伝わる内容なので、紹介させてください。
少し長いので、お時間のあるときに。
しょうゆ|あきる野市・近藤醸造「キッコーゴ」

東京都あきる野市の近藤醸造さんがつくる「キッコーゴ」を使っています。
選んだ一番の理由は、同じ多摩の醤油だということ。原料は国産の大豆と小麦です。
奥多摩のわさび、多摩の醤油。地元で揃えられるものは、できるだけ地元のものを使いたいと考えています。
わさび農家直伝、わさび丼の食べ方
わさび丼は、すりおろした本わさびと醤油をのせた状態でお出ししています。あとは食べ方だけです。
- 混ぜずに、少しずつつけて食べる
わさびはご飯にのせてお出しします。混ぜずに、少量ずつ取って食べてください。
混ぜるほど、香りも辛みも飛んでいきます。 - 辛いのが苦手なら、混ぜてしまってOK
本わさびの辛み成分は揮発性です。混ぜる、少し時間を置く。
それだけで辛さはやわらぎます。「正しい食べ方」に縛られる必要はありません。 - 一気に食べない
その日のわさびによって、ときどきかなり辛いものがあります。
育てている本人たちにも読みきれません。まずは一口、確かめてから進めてください。
なお、醤油はわさびに直接かけず、かつお節の上に回してかけています。盛りつけのときのルールです。
わさび丼はどこで食べられる?

わさび丼は、TOKYO WASABIのフードトラック「わさび食堂」でご提供しています。
固定の店舗はなく、土日を中心にJR青梅線・奥多摩駅前に出店しています。
- 出店場所:JR青梅線・奥多摩駅前(土日を中心に)
- 営業時間:9:30頃〜15:00頃(天候により変動します/食材がなくなり次第終了)
- 最新の出店スケジュール:公式Instagram・お知らせページでご確認ください
※イベントに出店するときは、「ミニわさび丼」でのご提供になります。
よくあるご質問
わさび食堂について
わさび丼のほかにも、奥多摩わさびソーセージドッグやWASABI COFFEEなど、わさびを楽しめるメニューをご用意しています。
わさび田を実際に見てみたい方は、1日1組限定のわさび体験ツアーもどうぞ。
