先日、久しぶりに河津七滝を訪れました。この訪問の目的は、かつてお世話になった七滝温泉観光協会や近隣のお店の方々にご挨拶をすることでした。河津七滝は、伊豆が誇る観光地であり、関東でもトップクラスの面白いキャニオニングコースがある場所です。私自身、以前この地で「SPLASH」のキャニオニングガイドとして主に活動していた、当時の思い出が今でも鮮明に蘇ります。
今回の訪問では、懐かしい思い出に浸るだけでなく、新たな発見もありました。それが「滝尻わさび園」との出会いです。
滝尻わさびとの出会い
河津へ向かう途中、「滝尻わさび園」という名前を思い出し、「そういえば河津に行く途中に滝尻わさび園があるんだ!」と気づきました。気になったので、早速公式サイトを調べてみることに。小心者なのでドキドキしながら、サイトに載っていた電話番号に思い切って電話をしてみたところ、なんだかんだ話が進みなんとわさび田を案内していただけることになりました!(連絡もせずにお邪魔したのに本当の神対応でした、感謝)
実際に訪れてみると、滝尻わさび園のわさび田は自然豊かな場所にあり、清らかな水が流れる中でわさびが育てられていました。案内してくださった浅田恵子さんはとても親切で、伊豆わさびの育て方やその魅力について丁寧に教えてくださいました。わさび農家の苦労など、こんなにも手間ひまをかけて育てられていることを改めて感じ、感動しました。
さらに驚いたのは、ご主人にお土産として新鮮なわさびなどお土産セットをいただけたことです!滝尻わさびの公式サイトには、わさびの詳細や購入方法も載っているので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
キャニオニングと河津七滝の思い出
河津七滝は、私にとって特別な思い出が詰まった場所です。ガイドとして働いていた頃、河津七滝の自然の美しさとスリル満点のキャニオニングコースに魅了され、多くのお客様を案内しました。滝の音、澄んだ空気、そして地元の方々の温かさが、今でも心に残っています。
また、滝のライトアップイベントの際には、観光協会のテントをお借りして臨時のバーをオープンしたこともありました。友人や家族とBBQを楽しんだり、地元の方々と交流したりと、河津での時間はいつも特別なものでした。
わさび丼との深いご縁
今回の訪問で改めて感じたのは、河津七滝が私たちのわさび丼のルーツであるということです。河津七滝には、「かど屋」さんや「七滝茶屋」さんといった名店があり、特に「かど屋」さんはテレビドラマ『孤独のグルメ』にも登場したことで有名です。私も初めて訪れた際、わさび丼のシンプルさの中にある奥深い味わいに感動しました。
実は、私たちが現在提供しているわさび丼も、この河津七滝での経験がきっかけとなっています。わさび丼の聖地ともいえるこの地で、わさびの魅力を最大限に活かした料理に出会い、その影響を受けて、奥多摩でのわさび丼提供を始めました。わさびの辛味と香り、そして新鮮なわさびならではの甘みを楽しめるこの料理は、私たちの活動の象徴ともいえる存在です。
フードトラックでの挑戦
さらに、初めてフードトラックで丼を販売したのも、この河津の地でした。当時、勢いで購入したフードトラックを奥多摩から河津まで運び、飲食店の営業許可を取得して初めての出店に挑戦しました。メニューはわさび丼ではなく、ハラミ丼やトルティーヤも提供しました。(この時はまだわさび農家ではなかったので)慣れないフードトラックの運転は本当に大変で、街の観光協会の駐車場で何度も練習したのを今でも覚えています(笑)。
来年に向けた新たな挑戦
今回の訪問では、七滝温泉観光協会の方々とお話をする機会もありました。実は、来年に向けて、七滝温泉観光協会と私たちの「わさび食堂」で何か一緒にできないかと考えています。まだ具体的な内容はこれからですが、わさび丼を通じて河津七滝の魅力をさらに発信し、多くの方に楽しんでいただけるような企画を実現したいと思っています。
例えば、わさび丼をテーマにしたイベントや、地元のわさび農家さんとのコラボレーションなど、アイデアは尽きません。河津七滝の自然と文化、そしてわさびの魅力を融合させた新しい取り組みを通じて、地域をさらに盛り上げていきたいと考えています。
最後に
「わさび丼のルーツである河津七滝は、私たちにとって特別な場所です。来年、七滝温泉観光協会と一緒に新しい挑戦ができたらと思っています。ぜひ楽しみにしていてください。そして、河津七滝を訪れる際には、ぜひ『かど屋』さんや『七滝茶屋』さんなどのわさび丼を味わってみてください。わさびの本当の美味しさに出会えるはずです!」